- プレスリリース
運動療法クラウドシステム「リハサク」が徳島大学病院及び県内関連施設に導入
この度、徳島大学病院整形外科(以下徳島大学病院)及び県内関連施設5病院で10月1日より運動療法クラウドシステム「リハサク」が導入されました。これにより、徳島大学病院及び県内関連施設の患者さんを中心にピラティスメソッド(以下ピラティス)を用いた自宅でのセルフエクササイズの有効性と安全性について調査して参ります。
背景
リハビリテーションは病院への通院時のリハビリだけではなく、自宅での運動の重要性は数多くの研究で明らかとされております。しかし、指導された運動が覚えられない、忘れてしまったなどの理由から、十分に実施されていないというケースが多くあります。そこで、ピラティスによる運動療法の推進および効果検証プロジェクト(以下本プロジェクト)では患者の自宅での運動をサポートできるリハサクを活用することで、運動器疾患を有する患者に対して安全かつ早期に運動機能を向上させ、痛みを軽減し、 QOL が向上するかを徳島大学病院及び県内関連施設で検証いただきます。
また、徳島大学病院では、2021年11月からスタートした本プロジェクトで、これまで県内の関連5病院のリハビリスタッフに対して、ピラティスの普及活動を行っております。本プロジェクトでは運動器疾患に対するピラティスを活用した運動療法の有効性について、リハサクが有するコンテンツを使用しながら検証いただきます。
概要(徳島大学病院及び県内関連施設プロジェクト)
運動器疾患の保存療法として運動療法は重要な選択肢とされています。なかでも、kinematic control(運動制御)の概念に基づくピラティスの有効性が注目され始めています。徳島大学では2021年11月より、整形外科を中核に、徳島大学病院と県内連携5病院(阿南医療センター、稲次病院、きたじま田岡病院、田岡病院、美摩病院)・2大学(徳島文理大学(保健福祉学部)、四国大学(看護学部))による「ピラティスによる運動療法の推進および効果検証プロジェクト」を始動させました。
本プロジェクトの概要としては、徳島大学病院にて運動器疾患などの診断や手術を受けた患者のうち、本人の同意が得られた場合は連携病院に入院もしくは通院し、ピラティスによる運動療法を実施します。入院は2~4週間程度、通院は週1~2回程度の運動療法を実施します。運動療法はピラティス専用機器を用い、患者の疾患や身体機能に応じて個別にメニューを作成し、身体機能の変化に応じて適宜見直します。また、退院後も自宅でピラティスを実践・継続できるよう、リハサクを用いてマットピラティスの指導も併せて実施します。これらの運動療法は、ピラティス指導の教育を十分に受けた医師、理学療法士、作業療法士が行います。
本プロジェクトの目的は、運動器疾患を有する患者に対してピラティスを用いた運動療法による健康関連QOL、運動機能、痛みなどの変化を評価し、術前、術後の運動器リハビリテーションの有望な選択肢となりうるかを検証することです。また、リハサクにより運動実施頻度や継続状況を可視化し、コンプライアンス向上に有用なツールとなるか検証することです。
関係者のコメント
徳島大学大学院医歯薬学研究部運動機能外科学分野・教授
徳島大学病院・副院長、整形外科・診療科長
西良浩一
運動器疾患を有する患者さんにとって、内視鏡などを用いた低侵襲手術とともに運動療法を実践・継続することが、QOLの維持向上には極めて重要です。今回導入するリハサクを用いて、ピラティスなど運動療法の実施頻度や継続状況、痛みの変化などを可視化し、その有効性が客観的に検証できることを期待しています。
徳島大学大学院医歯薬学研究部地域運動器・スポーツ医学分野・特任准教授
藤谷順三
日本でもピラティスが認知されるようになってきましたが、美容、フィットネス、アスリートのコンディショニングが中心で、医療分野におけるピラティスの有効性についてはエビデンスが不足しています。また、海外の先行研究においても、自宅での実施・継続というコンプライアンスの問題が指摘されています。こうした背景を受け、リハサクを本プロジェクトで活用することに大きな期待を寄せています。
当社について
会社名: 株式会社リハサク
代表者: 代表取締役 谷垣 主税
所在地: 〒108-6022 東京都港区港南2丁目15−1 品川インターシティ A棟 22階
設立 : 2018年5月
URL :コーポレートサイト(https://rehasaku.net/)
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